【書評】娘のトリセツ
6歳の娘の自己主張が始まり、学校に来ていく服の組み合わせも自分で選ぶようになった。あと5年すればイヤだと反抗するようになり、さらに5年すれば臭いと毛嫌いされるのか?これはまずい。対策を練らないと。若い子が気に入るような趣味を持つか、思いっきり甘やかすか、母親を悪者にして媚びを売るか。逆に、親としての強さを見せつけて厳しく育てるか。どうやら全て間違っているらしい。危ない、危ない、トリセツを読んでおいてよかった。父親を毛嫌いするのは遺伝子レベルの問題で、見守るしかないらしい。無理やり嗅がせて事態を悪化させるところだった。反抗も物事に共感を望む女性脳に対して、解決を望む男性脳が引き起こす反発行動。聞き方ひとつで治まるようだ。取扱説明書なんて読まない、使いながら覚えていくというオヤジの皆さん。家電は最初からやり直せるが、娘が一度ヘソを曲げたら直らないですよ。
黒川伊保子著 小学館新書
投稿日:2022/02/18 投稿者:奥主 歩